【小・算数】ヒントは教えないで!(その1)

先週、中学受験をめざす幼児のご家庭に、
1)すぐにわからない問題でも、いつまでも考え続けることができ、考えるのが楽しい子。
2)学ぶことを遊びの延長としてとらえられる子 
に育てるような環境を与えてあげたいというお話をしましたが、中学受験をめざさなくとも、全ての子供はそう育ってほしいと思っています。子供に、勉強好きになってほしい、勉強ができるこどもになってほしいと願っているのならば、なおさら大切なことです。

そのためには、ご自宅では、「できた!」ではなくて、「時間をかけて考え続けていることをほめてあげてください。」ということも書き、「答えを教えない」、「問題とじっくり向き合っているのを待つ」のは結構忍耐が必要なことだとも書きました。わからないと問題を投げ出したり、なかにはできないと泣き出す子もいますので、ヒントや答えを教えるほうが楽なものです。

中学受験を考えている小低学年生に、思考力をつけたいと言われて指導していたことがあります。「この問題ならば、長くとも1~2時間考えれば、この子は答えをだせるだろう。答えが出なくとも、いろいろ試行錯誤してみる勉強になる。」と宿題を出したところ、次週には正解が出ていました。「すごいね。そのくらいでできたの?」と聞いたところ、「いや、できないと落ち込んでいるので、私がヒントを出しました。」とお母さんが言われました。「ヒント出したら、すぐにわかったんですよ!」とお母さんはうれしそうでした。

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